ゆる備忘録

20代半ば女の備忘録

地獄でなぜ悪い

めー子です。

 

開き直りというのは、思考を変えたり、視点を変えるということ。頭を柔軟にするということ。

私は、開き直りはすごく大切なことだと思っています。

 

一般的には、開き直りってあまり良い印象がないですよね。

自分が悪いのに、それを攻められて、認めるのが悔しいから開き直るとか、プライドを守るための開き直りはあまりかっこよくないな、と思います。

 

でも、自分の心や体を守るための開き直りは、かなり重要だと思います。

 

 

私は、就職した一年目の冬頃、かなり追い詰められていました。

残業45時間は当たり前、サービス残業も当たり前な、ブラック課に配属された私。

仕事に理想を抱いて、充実した社会人生活を始めるぞ!と息巻いていた私は、先輩方が全員謎の流行病にかかってマスクをし、虚ろな目をしていることに、初日は衝撃を受けました。

いざ入社してみると、先輩方は自分の仕事に精一杯で私の教育に割く時間はまったくなく、私は誰もあまり見ないような、やたら大量の書類達を整理するように言われ、ひたすらそれに取り掛かっていました。

 

少しづつ仕事を教えてもらい、半年も経った頃、気づけば自分の手にはおえないほどの仕事量を抱えていました。

女性の先輩方はどんどん辞めていき、その仕事がどんどん降ってきたので、手一杯にも関わらず、まだまだ仕事は増えていきました。

 

その頃の口癖は「すみません、すぐにやります」。

自分の仕事が追いつかないため、各所から、催促の電話がかかってくる日々。

常に時間に追われていて、事務仕事にも関わらずトイレに行く時間すらない事もよくありました。

 

終電帰りはしょっちゅうで、たまにタクシーを使って帰る日々。日が出ている時間に帰れたことはありませんでした。

 

いろんな人の話を聞くと、もっと激しいブラック企業はいっぱいあり、私が経験したことなんてかわいいものかも、と思えてきますが、私には限界を超える毎日でした。

 

その頃両親の事で家の中も揉めていたため、職場でも家でも休まらない日々に、精神が疲れきってしまい、休みの日に外出することができなくなりました。

さらには、仕事にも行けず、休みがちになっていきました。

 

その頃のことはあまり思い出せないですが、かなり精神的に追い詰められていました。

休みがちになったことで先輩方に迷惑をかけ、同期に心配をかけ、連絡がとれなくなった私に友人達も心から心配をしてくれました。

 

そんな、仕事もプライベートもめちゃくちゃだった私ですが、あるときから「開き直り」ができるようになりました。

 

会社に迷惑かけたって、どうでもいい。私がいなくたって、会社は回っていく。

先輩方に迷惑かけたって、同期や友達に心配かけたって、しょうがない。私にはどうしようもなかった。

誰に何と思われたっていい。

私は私の心の声を一番に聞いてあげる。

自分をまず大切にしよう。

 

投げやりになったとも言えるかもしれませんが、大切なことを明確にし、それ以外のことを一回捨ててみることで、身軽になりました。

すると、不思議なことですが、仕事なんてどうでもいい、と思うことで、仕事に行けるようになったのです。

 

星野源さんの「地獄でなぜ悪い」という曲は、星野さんが二度目のくも膜下出血で活動休止中にできた曲とのこと。

暗い夜の病室の風景から歌詞が始まります。

 

私はこの曲を聞くと、開き直りを覚えた頃の私を思い出します。

地獄で何が悪い。

嘘で何が悪い。

作り物で何が悪い。

仕事ができなくたって、友達を大切にできなくたって、どん底だって何が悪い。

 

もし、あのとき自分の理想を持ったまま、自分を攻め続けていたら、今のように試験勉強を頑張れたり、お散歩しながら風にあたって幸せを感じたりできていたか分かりません。

 

あの頃の私のように追い詰められている人がいたら、一番大切な自分を守るために、それ以外のことすべてに開き直ることは、絶対悪いことではない、と伝えたいです。

 

地獄だって、何も悪くないです。